イスラエル式ハンドガン射撃法の解説

以前、この記事で少しだけご紹介したイスラエル式の射撃について。今日はその中でもハンドガンの射撃方法について、分かり易い良い動画を見つけたので解説します。

イスラエルと言えばクラブマガが有名(こちらのページもご参考まで)さすが実戦本意の格闘術を生み出した国だけあって、ハンドガンによる射撃も実戦本意のものです。

イスラエル式射撃の基礎知識

イスラエル式の撃ち方では、ハンドガンはチャンバー内に弾は装填せずに(勿論マガジン自体はセットされている)携行する。

これは、室内での格闘時に銃を奪われたり、自分が銃を抜く前にふいに相手に奪われ、そのまま撃たれる事を防ぐ為。

よって、弾の装填はドロウ時に合わせて行われる。

又、人にぶつかられても身体が崩れないように腰を落とし、がっしりとしたスタンスで撃つのも特徴。

そうした事を踏まえて実際に見ていきましょう。


ヒップホルスターでコンシールドキャリーしたハンドガンをファーストドロウ

プロのボディガードをされている日本人の方がイスラエル人の教官に指導を受けている動画です。

ジャケット下のヒップホルスターでコンシールドされたハンドガンを後ろにいる教官の合図でドロウ開始。


ファーストドロウ後に初弾を装填

ドロウの際にハンドガンを顔の高さまで(耳の横くらい)まで引き上げながらガンを横に倒し、(動画では死角でよく見えないが)左手でスライドをつかむ。


ドロウの高さから構える動きを利用して初弾を装填する

その状態で銃を伸ばしながら、その力を利用する形でスライドを引いて初弾をチャンバー内に装填。


装填の動きを利用しながらターゲットをサイティングする

初弾を装填する動きのままに、そのまままっすぐ腕を伸ばしながらターゲットに狙いを定め、併せて足幅を広げ、どっしりと腰を落として射撃。

空手で言う「騎馬立ち」に近いようながっしりした姿勢でしっかりと射撃を行うのが特徴的ですね。


射撃後は再び同じドロウ時の体勢に戻りつつ

射撃後、再び顔の高さまで銃を戻しながら物陰に移動。


安全にマガジンをリリースする

片膝をついて物陰に隠れながらマガジンを抜き・・・(映像では分かりにくいですが、マガジンは右手薬指と小指で挟んで保持しています)


銃内に残弾がないかを確認

その状態でスライドを数度引いてチャンバー内に弾が残っていないか確認。


数度スライドを引きながら目視にて確認をする

最期はスライドをしっかりと引いた状態でチャンバー内を目視にて確認。


ハンマーを確実にダウンさせて射撃終了

弾が銃に装填されていないのを確認した後、再びターゲット方向に銃を向けてトリガーを引いてハンマーを完全に落として射撃終了。

動画はこちら(別画面で開きます。自動的に音声ありの状態で再生が始まるので音量に注意)



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